理事長所信

理事長所信

【はじめに】

 人々は、いかに日本の先行きが暗いかについて語ります。これは、後ろ向きの発想です。私たちが今行なわなければいけないのは前を見ることです。そして、明るい豊かな社会を創造しなければならないのです。
 確かに、現代の日本ではテクノロジーが変える社会の激変、広がりを見せている社会格差、そして、地方都市の人口減少や東京一極集中からなる地方の過疎化や高齢化という大きな問題に直面しています。その為、近年、地方創生の実現に向けて、国が掲げる「まち・ひと・しごと創生総合戦略」によって、様々な問題の解決に向けて取り組んでいます。これらは、本格的な「事業展開」の段階に入っており、これからは成果が問われることとなります。 もちろん、地方創生の取組は、持続性のある取組を長期的に続けていくものであり、必ずしも一朝一夕に大きな成果が出るものではありません。しかしながら、我が国の現状に鑑みると、一刻の猶予もないことも事実であり、危機感を持って、地方創生に官民を挙げて取り組まなければならないのです。
 私達が住まう岩国市も2030年頃には2人に1人の割合で高齢者を若者が支えなければならなくなると予測されています。さまざまな社会問題が山積する中ではありますが、私たちは、責任世代として困難を恐れることなく、新しい発想、有望な仲間と共に明るい未来を切り開き、明るく強い岩国の発展を目指し、新進気鋭の精神で取り組んで参ります。

【拡大の強化】

 私達が青年会議所運動を広く発信し岩国のまちから必要とされる団体であるためには、会員数の拡大が必要な条件となります。
 岩国青年会議所は、近年行ってきた、会員拡大の手法は定着しておらず、安定した会員拡大には至っておりません。会員拡大は担当委員会だけでは成し得ません。未来の岩国青年会議所の発展を思い描くのであれば、役員をはじめ全会員で組織の存続という危機感に対して立ち向かう勇気を携えなければいけないのです。そして、LOMをあげて会員拡大に取り組むことこそが、新しい拡大の手法を創造し、安定した拡大へとつながり、岩国のために力強い運動を展開できるのです。会員拡大にゴールはありません。
 また、近年の退会率にも着目し、ここに岩国青年会議所が今後取り組まなければならない課題点があるのです。今一度、近年の会員拡大の実績に加え、拡大の推進をさらに強化し、今の組織に必要となる会員の拡大率、定着率の向上を目指して参ります。
 そして、新会員への育成にも重点をおき、青年会議所活動の真髄を伝え、明るく強い岩国のためにJAYCEEの魂を携えた仲間を増やし、全会員、確かな志持つことで、その志にふさわしい出会いが必ずできると信じ、会員拡大を実践して参ります。

【国際ネットワークの構築】

 2020年に東京オリンピックの開催が決定し、今後益々グローバル化の波が進みます。多くの日本人は自分には関係ないと無頓着ですが、その中でも世界を視野に入れた意欲の高い人は、達成が不可能だと思われるようなことでも実現可能なビジョンだと捉え、あらゆる場面を成長の機会と捉え既に活動を始めています。私達は、国際社会化が進む厳しい環境の中で力を発揮することが求められます。
 私達の住む岩国は、海上自衛隊岩国航空基地と米海兵隊岩国航空基地が隣接する類まれな地域です。近年では、艦載機の移駐により極東最大級となりつつあります。基地の問題については、岩国のみならず様々ありますが、私達はこの特異性を活かし、岩国ならではのネットワークを構築し、魅力を市内外の方々に体感していただくことで、郷土愛の醸成や地域ブランドの創出に努めていく必要があると考えます。地域主導のまちづくりが活発化されてきている現在において、地域の特異性を活用したまちづくりは、これからも地域にとって欠くことの出来ないものであると考えます。
 本年は、これまで築き上げてきた関係団体との絆を軸に、新しく岩国らしいネットワークの構築を図ります。また、我々の地域は生まれた国や育った環境も異なる子ども達が多く暮らしております。そうした子ども達、又、その親たちまでもが垣根を超えて直接交流を果たすことで、いつの日か良き思い出として生涯心に残る仲間となる事業を展開して参ります。
 そして、これらの事業を通じ、地域の特異性を核とした交流から生み出される、岩国らしいネットワークが地域のコミュニティとなり、我々のまちの新たな地域資産であるという価値観を市民の皆様と共有することで、明るく強い岩国として未来に繋げて参ります。

【広報活動の変革】

 私達、岩国青年会議所の運動を市民に広く発信し理解をしてもらうためには、広報活動は欠かせません。今ではインターネットを利用した情報は数多くある中、私達が伝えたい運動は埋もれてしまっていないでしょうか。ホームページ、SNSを利用した広報活動は当たり前となっておりますが、まだまだ有効に活用できていないのが現状です。これらのツールと共に岩国青年会議所が今まで培ってきた各報道機関との繋がりや、岩国市内で私達の活動を支えてくださっている岩国青年会議所OB会との繋がりを活かした、人とひととの繋がりから成る直接的なコミュニケーションから構築される広報活動が重要なのです。
 青年会議所は、意識の変革を起こす団体であります。私達の運動をタイムリーに発信し、情報発信の頻度を高めることで、組織の魅力を高めて参ります。多くの市民や企業に親しみを持ち確かな志もって人とひととの繋がりを深めることで、私達の運動に対する共感がうまれる広報を実践して参ります。

【人財の育成】

 私は、青年会議所に入会したことによって、それまで築き上げてきた個性や価値観までを変えようとする必要はないと考えます。しかし、その自分らしさにプラスαを運動や活動を通じて享受しなければなりません。「若い時の苦労は買ってでもしろ」と言いますが、大人になるにつれ、苦労を避けるために知恵を使うようになり、意図的に挑むことは難しくなります。あってはいけない事ですが、何か人生を変えるような事件でも起きない限り、キッカケは生まれないのです。ですが青年会議所では偶然ではない必然的な出会いがあります。その出会いに向き合って苦労をしてやり遂げる事で、その先には必ず自分や周りの人へのプラスαがあり必ず成長させてくれます。青年会議所では、困難を克服することで一つの大きな結果に至ることを体感し、自然に享受することができる仕組みが備わっているのです。
 私達は、ここで得た見識を持ちそれぞれの会社や地域、家庭へ還元していく人財を輩出する事は不可欠な要素だと考えます。今も昔も社会から求められる人財は、マイナスな事をマイナスとして捉えるのではなく、マイナスな事を含めプラスの事にしていく、厚みのある人財であると考えます。そんな魅力のある人にこそ、人は集まり、人を動かすリーダーとして先導して行けるのです。そのような人財へと成長するには、自分の置かれた環境に疑問を持ち、もっと上がある事を知ることです。そして、もっと変えられる事はないか、もっと工夫できる事はないかと考え、気付きを生み出し、成長へと繋がっていきます。言い換えると、疑問を持たない人に成長はないとも言えます。
 そして、ここで得た見識の眼を持ち、常に少し先を考える事です。周囲と同じ行動や考えを行い、最終的な成果物が同じだったとしても、先に行動や発信を行うか行わないかで印象が全く違ってきます。これは青年経済人として経営においても同じと考えます。常に「10歩先を考え、3歩先を提案し、1歩先を実行する」常に先回りして、自分の頭で考え提案していかなければ自ら物事をリードすることはできません。リードする事ができなければ、指示をされた通りに作業をしている事と同じなのです。もちろん指示通り作業することも大切ですが、私達は後出しに回るのではなく、先出しのリーダーとなり実行に移す事のできる人財になることが重要なのです。
 地域や会社など、求められる人財は一握りの人ではなく、自ら気付きキッカケさえあれば誰にでも求められる人財へと成長できるのです。

【I-フェスタの運営】

 これまで、岩国青年会議所は地域、未来のために率先して行動をし、諸団体、市民と共に手を結び自分たちの公共心を強め運動してきました。その中でも継続的に運営してきたI-フェスタは、市民、市民活動団体、企業、行政とあらゆる分野の人々が結びつき、それぞれの力を結集することで一つの大きな形となり、大きな事業へと変化しました。
 しかし、I-フェスタが大きく変化する度、運営が難しくなっているように思います。毎年、携わって頂いた諸団体とは、さらに連携し、今まで通り力を合わせ、共に活動していく事は勿論ですが、I-フェスタはこれからも未来に続く、岩国市の代表される事業となるべく、本格的に今の形を改めていく時期にきているのではないかと感じています。
 その為には、外部実行委員会を充実させ、共に運営していく意識をもって頂く事が必要なのです。これは難しい事ではありません。これまで協働してきた諸団体や市民には、共に培った公共心があり、他人からの押し付けではない自分自身の価値観に基づき、社会に対して自分がどれだけ役に立つか考え、自らの行動に対して責任を持ち行動をしているからです。そのような人たちの輪が広がっているのです。そして、その人たちが先頭に立つことで、主軸はそのままの変化した事業へと発展し、自立した地域として成長する事に繋がります。

【結びに】

 私は、人生最大の学び舎において、多くの人々に支えられながら青年会議所の道のりを歩み、今こうしてこの場所に立って居ます。振り返れば、人生の岐路というべき困難を迎えた時期に、他人事であるにも拘らず全てを我事と捉え、私の声に耳を傾け、寄り添い、支えてくれるひとに出会いました。一心に支えようとしてくれたその心の温かさは、私にひとを支えることの意義深さを教えてくれました。私は、他者の心の温かさに触れることが、自らの意識変革を起こし、行動を前向きに変えていくものであると実感しております。
 そして、私は常々、「貸しは作っても借りは作るなと」自分に戒めてきました。人の頼みを聞くときは、難しければ難しいほど引き受ける価値がある。これは青年会議所活動において自然に私の中に構築された一つの志です。
 本年私は、自らが先頭に立ち、仲間と共に、自らの新しい未来を、自らの手で切り拓く気概を持ち、地域づくり・未来づくり・ひとづくりに邁進し、心を定めて理事長職を全うして参ります。会員の皆様の厚き友情と、先輩諸氏のご指導ご鞭撻をお願い申し上げ、私の所信とさせていただきます

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