はじめに
69年前、地域の青年たちにより発足された岩国青年会議所は数多くの青年たちの活躍によりここまで歩んできました。時代の変化とともに同じ志をもつ仲間が集い、力を合わせて歩んできた道のりをこれから先の未来に向けて繋げていく必要があります。明るい豊かな社会の実現を目指してあらゆる手を尽くしながら一致団結し、意義ある前進をしてきた私たちは、先達の弛まぬ努力を継承して新たな一歩を踏み出し、新たな未来へと進んでいくことで社会により良い変化をもたらすことが私たちJAYCEEの責務です。
デジタルイノベーション教育推進の実施
AIやビックデータ、IoTをはじめとする様々なテクノロジーが急速に変化を遂げています。今までとは比にならないほど、劇的なスピードで大きな変化が起こり、将来の予測が極めて困難な時代になると言われています。そんな時代の中、行き先が不透明な状態で今までのやり方が通用するとは限りません。次世代を担う若者や私たち自身もこれからの社会に対応していくにはどんな準備をするべきかを考察し、求められるスキルを取得しなければなりません。ひとつのことを身につけるだけでは、未来を乗り切っていくことや、新しい価値を生み出していくことはできず必然的に、そして常に学び続ける力が求められます。人生100年時代とも言われている今後に向けてデジタルイノベーション教育の推進に取り組みます。
ビジネスパーソン資質向上を目的とした研修事業の実施
私たちは青年会議所に所属して地域課題の解決や次世代の育成など、地域社会にポジティブな変化をもたらす様々な活動をしています。その一方で、私たちは自己成長と所属企業の発展を追求することにも力を入れています。これは青年会議所の活動が個々の会員の成長にも寄与するという考えからです。青年会議所での時間を自己成長や所属企業の発展にどう結びつけるか、それを理解し行動することで、青年会議所へ参加するメリットを見つけることができます。参加するメリットは会員ごとに異なりますが、自己成長や所属企業の発展につながるニーズを選択し、それに基づく学びを提供できる研修に取り組みます。
地域の絆を一つにする持続可能な事業の実施
近年、岩国青年会議所では絆HANABIや未来をつくる子ども達に感動と希望を届け、地域の絆を一つにする事業の開催を実施してきました。この事業を持続可能な継続事業にする必要があると考えています。新型コロナウイルスの影響により閉鎖的だった地域が、活気を取り戻してきています。地域の異なるコミュニティと文化の融合をさせ、人々の交流と協力を促進し、地域全体の絆をさらに深めていく事業の実施に取り組みます。
会員拡大・広報の展開
会員の拡大は、会を存続するために継続的に行う必要がある必須事項です。会員の減少は岩国青年会議所だけの課題ではなく県内LOMでも、それぞれが積極的に取り組んでいます。私たち岩国青年会議所も様々な工夫をして会員拡大に積極的に取り組み、同じ志をもつ仲間を増やしていける仕組みを作る必要があります。SNSを活用した情報発信もこれまで通り継続し、会員それぞれがSNSを駆使して情報発信ができる仕組みづくりを確立する必要があります。
おわりに
夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし、故に、夢なき者に成功なし。祖父から教わった吉田松陰の言葉を思い出しました。社業でも、青年会議所でも通じるこの言葉を常に意識しながら「NEW PLACE」新しい場所へ仲間と共に新たな一歩を踏み出し、2024年度の理事長として新たな未来へ邁進してまいります。